「デザイン振興政策アーカイブ」は、収集された資料文献をもとに、行政や振興活動の歩みを振り返り、そこから今日の課題を探りだす研究活動を展開してます。この「研究フォーラム」では、「アーカイブ」が中心となっておこなった、1)デザイン振興活動を担われた方々へのインタビュー調査、2)学会への発表や学術論文の執筆、3)研究セミナーやシンポジュームの開催等の成果を、順次掲載していきます。
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2023.03.31
「デザイン振興政策アーカイブ」は、蓄積された文献資料をもとに研究活動を進めています。その2番目の学術論文(論説)「地方産業デザイン開発指導推進事業の政策評価」が、2023年3月31日に発行された「芸術工学会誌No,86」に掲載されました。この論説は、青木史郎と黒田宏治を中心に執筆されたもので、事業が実施された石川県山中、佐賀県小城、岐阜県飛騨について新たにインタビュー調査をおこない、これを踏まえて同事業の成果を多角的に検証したもの。この事業は、産地のデザインについての理解とその方法論の習得を進め、新たな産地リーダーが登場を促したことで、その後に独自商品の開発や産地ブラントを導く契機となった。しかしその一方、行政は事業を検証せず、その成果を定着できなかったなどの課題も指摘される。
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2022.11.19
2022年11月19日に開催された芸術工学会・2022年秋期大会(千葉大学・墨田キャンパス)において、黒田宏治は「産業・職業分類にみるデザイン概念の変遷」を発表しました。産業・職業の標準的な概念は日本標準産業分類、日本標準職業分類で規定されていますが、デザイン分野での捉え方とはギャップも感じられます。本発表では、それら標準分類等の中でデザイナー、デザイン業はどのような概念で捉えられてきたか、そして現在ではどのように概念規定されているのかを紹介しています。
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2022.11.19
2022年11月19日に開催された芸術工学会秋期大会(千葉大学・墨田キャンパス)において、青木史郎は、「地方産業デザイン開発推進事業における『すぐれたデザイン』について」を発表しました。この事業は1975年から86年にかけ、通商産業省デザイン課が企画推進し、全国32の道県で実施された大規模な事業で、産地意識の変革の契機となるなど、大きな影響を与えました。ここでは行政側が地場産業に導入を図ろうとした「すぐれたデザイン」の概念が「インダストリアルデザイン」であることを明らかにするとともに、地域での実践とその効果を振り返ることで、行政側が意図した「インダストリアルデザイン」による産地の活性化と近代化」には限界があったことを指摘していきます。
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2022.06.25
「プロモーションデザイン研究部会」は、プロモーションという視点からデザインを捉えることで、様々な課題を発掘していこうとする研究サークル。2022年6月に開催されたデザイン学会春季大会において、「インダストリアルデザインの矮小化を考える」と題するトークセッションを行いました。ここでは「幅広いニュアンスで理解されていた導入当初のインダストリアルデザインが、次第にものづくりのデザイン、プロダクトデザインとして狭く受け止められていったことが、ポスト産業社会におけるデザインの発展を阻害した」との仮設をもとに、成長期のデザインを担った方々(堀越敏晴、田中一雄、蓮見孝)をお招きし、青木史郎と黒田宏治がホストとなり発表と討論を行なっています。
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2022.05.17
江坂恵里子氏のインタビュー記録(2022年5月17日)「デザイン都市・名古屋のプロモーションの流れ」。 20名古屋市は1989年の世界デザイン博覧会を契機に、デザイン都市をテーマに都市政策を推進しております。江坂氏は2009年以降、国際デザインセンター、そして名古屋市文化推進課で、デザイン都市の推進に携わってこられました。このインタビューでは、江坂氏の記憶と経験をもとに、ユネスコ創造都市ネットワークの活動をはじめとし、文化芸術・国際交流の面からデザイン都市・名古屋の流れを振り返るとともに、最近の動向、課題についてもお聞きいたしました。
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2022.04.01
「デザイン振興政策アーカイブ」は、蓄積された資料文献をもとに研究活動を進めていますが、その最初の学術論文(論説)「デザイン行政開始の経緯とその政策理念」が、2022年3月31日発行の「芸術工学会誌No,84」に掲載されました。この論説は、青木史郎と黒田宏治を中心に執筆されたもので、1958年に発足する通商産業書デザイン課の設立経緯をたどりつつ、これまで輸出品の模倣防止にあるとされてきた日本におけるデザイン行政の出発について、その背景には、インダストリアルデザインの導入によって、国際的な競争力を生み出そうとする戦略的意図があったことを明らかにしていきます。
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2022.03.01
2022年1月に金沢と山中地区で実施したインタビューの記録を、「日本デザイン政策の研究アーカイブの構築研究報告」の別冊をして収録しています。
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2022.03.01
「日本デザイン政策の研究アーカイブの構築研究報告」は、黒田宏治が研究代表となり進めてきた、JSPS研究補助 基礎研究(C) 課題番号18K11961の研究成果をまとめたもの。この研究は、「デザイン振興政策アーカイブ」構築の基礎となったもので、報告書では、アーカイブの構想と概要、収録文献一覧を紹介するともに、文献等へのより深い理解を得るために実施した関係者への証言記録10件とこれに関連するシンポジューム等の記録も収録しています。そして報告書は今後について、「デザイン振興政策アーカイブ」が「関連する研究者等の研究交流のプラットホームとなることを期待きたいすると述べます。
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2022.02.21
松山治彰氏インタビュー記録(2022年1月10日)「石川県におけるデザイン振興を巡って」 石川県は全国に先駆けて、デザインの産業や社会への浸透をめざし、1984年に「石川県デザインセンター」を設立しました。松山氏は、工業技術センターのデザイン系職員として、長年にわたり同センターの事業を推進されてきました。このインタビューでは、松山氏の経験をもとに、国や県が中心となって実施された様々な振興政策について時代的変遷を振り返るともに、夫々の政策の効果や課題、さらには地域におけるデザイン振興の役割についてお聞きします。
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2022.02.01
川上元美氏インタビュー記録(2021年12月23日)「飛騨高山と旭川の家具デザイン振興に携わって」。日本を代表する家具デザイナー川上氏は、地域の家具インテリア企業とも深くかかわられています。このインタビューでは、「地方産業デザイン開発推進事業」として1981年に実施された飛騨高山地区でのデザイン開発を担当された際の状況をお尋ねします。そしてほぼ同時期に始まった北海道旭川との関わりについて、「カンディハウス」とのデザイン開発や旭川「国際家具デザインコンペティション」の審査員を継続して努めら経緯を振り返りつつ、地域の産業とデザインについての知見をお聞きします。