「デザイン振興政策アーカイブ」は、収集された資料文献をもとに、行政や振興活動の歩みを振り返り、そこから今日の課題を探りだす研究活動を展開してます。この「研究フォーラム」では、「アーカイブ」が中心となっておこなった、1)デザイン振興活動を担われた方々へのインタビュー調査、2)学会への発表や学術論文の執筆、3)研究セミナーやシンポジュームの開催等の成果を、順次掲載していきます。
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2020.11.30 2020年11月28日に開催された「芸術工学会・2020秋期大会(神戸芸術工科大学)」において、黒田宏治は「デザイン振興政策アーカイブの構築」を発表しました。黒田宏治と青木史郎は戦後日本のデザイン振興政策に関わる資料(答申、報告書、説明資料等)の収集整理を進めてウェブ構築の検討を進めてきました。発表の中では、そこに構築された「デザイン振興政策アーカイブ」の概要・進捗・特性について述べています。
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2020.11.24 2020年11月24日、芸術工学会2020夏期大会「行政とデザイン」実施記録発行。2020年8月に開催されたシンポジウム「行政とデザイン」についての発表・討議内容をまとめ、芸術工学会誌 No.82.Mar.2021に発表しました。ここでは、第二部のKun-Pyo Lee 香港理工大学デザイン学院長の基調講演「豊かな社会を創るために」、第三部「政策をデザインする時代」に登場した橋本直樹「行政の立場からみたデザインの可能性」、中山育英「政策をデザインする潮流と実践」、横山和人「デザイン都市神戸の可能性」の発表・討議をはじめ全文を収録しています。
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2020.08.03 2020年8月1日、芸術工学会2020夏期大会「行政とデザイン」開催。東京ミッドタウン・デザインハブを拠点にして、「行政とデザイン」をテーマに芸術工学会2020夏期大会・シンポジウムを開催しました。ここでは、「デザイン振興政策アーカイブ」の概要紹介、20世紀後半に展開されたデザイン行政を展望するともに、政策立案や行政のあり方をデザインしていこうとする新しい取組を紹介することで、デザイン行政と振興政策の可能性を俯瞰的にとらえようとしています。
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2020.05.20 山村真一氏インタビュー記録(2020年3月10日)「地場産業振興とデザイン-JAPANブランドを中心に」公開。1973年の事務所設立以来、今日に至るまで各地域で地場産業関係の仕事に携わってこられた山村真一氏に、地場産業振興とデザインについてお話しを伺いました。当日は、JAPANブランド・有松絞りでの産地プロデュースのご経験を中心に、自分史的に地場産業デザイン関係の仕事の流れを振り返るかたちで、幅広く情報提供をいただきました。
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2020.05.01 日高一樹氏インタビュー記録(2020年3月23日)「1989年のデザインイヤーを振り返る」公開。通産省の担当者として1989年のデザインイヤー運動を推進された日高一樹氏に、デザインイヤーの諸活動や成果についてお聞きしました。当時各地域で実施されたワークショップ事業の回想にはじまり、Gマーク事業の変遷、2000年以降のデザイン政策、昨今の新型コロナ禍の中のデザインのあり方まで、幅広く伺うことができました。
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2020.04.20 森山明子インタビュー記録(2020年3月18日)「国際デザイン交流協会設立の頃を振り返る」公開。1981年設立の国際デザイン交流協会の草創の時期に同協会に在籍され、国際デザイン・フェスティバル等事業の立ち上げに尽力された森山明子氏に、当時の状況を振り返っていただきました。当日は、協会事業の裏表を総括した非公開レポートを手に話が始まり、大阪デザイン界の状況、そしてデザイン文化の国際情勢まで話題が広がりました。
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2020.03.20 田中義信氏インタビュー記録(2019年11月22日)「地方産業デザイン開発推進事業の始まりと展開」公開。日本産業デザイン振興会で、1975年に始まる地方産業デザイン開発推進事業の立ち上げから一貫して携わった田中義信氏に、同事業の始まりと展開の経緯についてお聞きしました。成功事例といわれる飛騨高山家具産業のケースを中心にお話しいただき、デザインプロセスのオープン化など同事業全体の効果にも話題は及びました。
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2020.02.20 松本哲夫氏インタビュー記録(2019年11月18日)「剣持勇とデザイン行政はじまりの頃」公開。産業工芸試験所を経て剣持勇デザイン研究所で中軸・代表として活躍された松本哲夫氏に、工藝指導所・産業工芸試験所や剣持勇氏の活動など、戦中戦後のデザイン振興の黎明期にまつわる状況等についてお聞きしました。戦時中の工藝指導所の裏話や成形合板技術の民間移転、剣持氏の人となりなど、興味深く伺えました。
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2019.11.30 2019年11月2日、「日本のデザイン政策の歴史-90年代のデザイン政策」 グッドデザイン賞展示会「ステージトーク」の一部として、公開インタビュー「デザイン振興政策アーカイブ活動から」を実施しました。第一部ではデザイン振興政策アーカイブの活動開始を紹介し、第二部では「90年代のデザイン政策と振興を聞く」と題し、当時通商産業省でデザイン行政を担われた宮崎修二氏、世界会議はじめ名古屋市のデザイン振興政策を支援されていた藤本清春氏(当時GKデザイン機構)をお招きし、全国運動 89 Design Year そして90年代のデザイン政策を振り返りました。
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2019.11.20 木村一男氏インタビュー記録(2019年08月29日)「3度のデザイン会議を振り返る」公開。木村一男氏は、ICSID’73京都会議では実行委員会事務局長、ICSID’89名古屋会議では運営会事務局長を務められました。また、1960年開催のWoDeCoでも事務局の一員に加わっておられます。そこで、木村一男氏日本の戦後デザイン史のエポックとなった3度の世界デザイン会議の開催経緯とデザインイヤーについて聞きました。