「デザイン振興政策アーカイブ」は、収集された資料文献をもとに、行政や振興活動の歩みを振り返り、そこから今日の課題を探りだす研究活動を展開してます。この「研究フォーラム」では、「アーカイブ」が中心となっておこなった、1)デザイン振興活動を担われた方々へのインタビュー調査、2)学会への発表や学術論文の執筆、3)研究セミナーやシンポジュームの開催等の成果を、順次掲載していきます。
- 2019.11.30 2019年11月2日、「日本のデザイン政策の歴史-90年代のデザイン政策」 グッドデザイン賞展示会「ステージトーク」の一部として、公開インタビュー「デザイン振興政策アーカイブ活動から」を実施しました。第一部ではデザイン振興政策アーカイブの活動開始を紹介し、第二部では「90年代のデザイン政策と振興を聞く」と題し、当時通商産業省でデザイン行政を担われた宮崎修二氏、世界会議はじめ名古屋市のデザイン振興政策を支援されていた藤本清春氏(当時GKデザイン機構)をお招きし、全国運動 89 Design Year そして90年代のデザイン政策を振り返りました。
- 2019.11.20 木村一男氏インタビュー記録(2019年08月29日)「3度のデザイン会議を振り返る」公開。木村一男氏は、ICSID’73京都会議では実行委員会事務局長、ICSID’89名古屋会議では運営会事務局長を務められました。また、1960年開催のWoDeCoでも事務局の一員に加わっておられます。そこで、木村一男氏日本の戦後デザイン史のエポックとなった3度の世界デザイン会議の開催経緯とデザインイヤーについて聞きました。
- 2019.10.31 2019.10.31 2019年10年26日、「デザイン振興政策アーカイブ」を活用した最初の研究として、「芸術工学会・2019秋期大会(札幌市立大学)」において、青木史郎は「デザイン奨励審議会答申にみる生活視点」を発表しました。ここでは、デザイン行政が体系的に開始された1958年から1993年の間に、6回にわたり発表された審議会答申について、生活への言及という視点から再読することで、行政が産業と生活を結ぶ役割をデザインに期待していたことを、明らかにしようとしています。
- 2019.10.31 2019年10年26日、芸術工学会・2019秋期大会(札幌市立大学)」において、黒田宏治は「山中漆器・デザイン開発推進事業の評価について」を発表しました。石川県山中漆器産地において1975-76年に実施された地方産業デザイン開発推進事業(パイロットデザイン等)について、事業実施から40年余を経て当時の官民関係者へのインタビュー調査をおこなうことができました。発表の中では、そこから時間経過ゆえに見えてきた推進事業の効果について考察しています。